姫は自由に生きている



「恋、一旦家送る」

「はーい」


いつも私よりも先に家に連絡を入れてくれる右京は、


「あら右京君久しぶりね!相変わらずカッコいいわぁ」


「メグミさん久しぶりです。すぐに帰せなくてすいません」


「全然いいのよ!上がって上がって!」


我が母、メグミに相当気に入られている


ぐいぐいと押されてリビングに行けば琳もいた


「お帰り恋」

「ただいま」

「右京、」

「恋を希姫にします」

「やっとか」


「お茶入れたわよ〜」


右京と琳の間に割り込んだお母さんは、何故だか私と右京を交互にキラキラとした目で見つめてくる



「右京君っ!やっと夢が叶ったのね!」


「…………まぁ」


「あれだけさっさと既成事実作っちゃいなさいって言ってたのに、キスマークなんて独占欲丸出し!きゃ〜お父さんとの昔を思い出すわぁ」


「ちょい待ち、ツッコミどころ満載すぎて何処からツッコめばいい?」



お母さん、右京になんてこと吹き込んでたわけ

娘の貞操ガン無視ですか

てかキスマークてなんのことだ??


「お母さんは右京君の片想いをずーっと応援してたのよ?恋ちゃんいつまで経っても気付かないから既成事実作っちゃえば気づくかなって!」


「鬼か」


「首筋のキスマーク、気づいてないの?」


「????」


「ほらこーこ!お母さんに見せびらかしてるのかと思った」


「うわっ」


鏡で自分の首筋を確認した


元凶を睨めば

「寝てる時付けた」

さらりと白状した


うん。気づくわけがない


「右京君大胆〜!!」


きゃ〜!と久々に暴走しかけるお母さん


これをさ、女友達とするなら別にいいんだよ?居ないけど。

でも相手はお母さんと琳だよ?

冷静に考えて、死ぬほど恥ずかしい。


「〜着替えてくるっ!」



耐えられなくて部屋に逃げたよね