姫は自由に生きている



翌朝、目を開けると恒例になりつつある右京のドアップ


今まで意識してなかった…というか意識しないようにしてたけど、改めてマジマジと右京の顔を観察してみる


睫毛長いし、目大きいし、鼻も口も綺麗だし、肌荒れなんてしてないし、顔小さいし

乙女フィルターがかかると、右京がイケメンに見えて仕方ない


今までの右京の数々の言動を遡ってみた


………嗚呼、何故右京の好意に気づかなかったんだ?私よ


今更考えるとものすごく分かりやすくアピールされてたじゃん


「んふふっ」


愛されてるなぁ、と過去の余韻に浸って寝ている右京の胸に顔を埋めた


「誘ってんのか」

「ひゃっ…」


寝てると思って油断してくっついてたのに、いつから起きてたのかなんて恐ろしくて考えたくない目の前の男は私の顎を上に上げてニヤリと色気全開で笑ってた


……乙女フィルターがかかってしまった私には、充分すぎる羞恥プレイだ


「こっちは我慢してんのに」

「えっ?…あ、ちょっ」

「人の気も知らねえで」

「んっ…う、きょっ…」



いやらしく動きだした手と、私の唇を奪う右京


「今すぐメチャクチャにしてぇ」

「は、ぁっ」


身体が熱い

酸素が足りなくて肩で息をする


「煽るな馬鹿」

「う、きょ?」

「…まだ手出さねえよ」


右京は私から離れると寝室を出て行った


全世界の恋する乙女の気持ちが今ならとてつもなくすこぶる分かる


右京がカッコ良すぎて辛い…!!


ダメだ、自分のキャラが不安定すぎてやばい


はぁぁぁ、とベッドで悶えてたら


「あんま可愛いことしてんな」


右京に見られて今度は死にたくなった



拝啓、私のキャラクター性様

物語が変わりそうなのでお願いだから定まってください

敬具