そして次の日も、次の日も。
家族が全員揃うことはなかった。
居ないのは私の片割れの剣だけ。
日に日にイライラしてくる私に、琳は顔を真っ青にしている。
「琳」
「はいっ!」
「あんた、なんか知ってるでしょ」
あの私にベッタリだった剣が、私の帰りを聞いて帰ってこないわけがない。
7年会ってないけど、嫌われてはないはず。……うん。
でも剣には留学のこと伝えないで黙って行ったからなぁ…怒ってるかな?もしかして。
だから帰ってこないとか?
「いや、その、なぁ?」
「なによ」
「もうそろそろ帰って来ても可笑しくないんだど、なぁ……?」
「剣に連絡して」
「はい」
琳は急いでスマホを取って連絡する。
「………繋がりません」
「ちっ」
「剣の居場所は?知ってるんでしょ?」
絶対、なにか隠してる琳。怪しい。
友達の家じゃないでしょ絶対。
「………はい」
「明日、剣の所連れてって」
「ワカリマシタ」
明日は土曜日。
学校もない筈だから朝一でいってやる。