「はいはい!」


「どうぞアズマ君」


「関係ないけど、恋ちゃんと総長ってもしかして…」


「それ俺も気になってた!」

「でかしたアズマ!」

「よく聞いた!」

「まじ目の保養でしかねえ!」


あれ、さっきまでのシリアスムードどこいった?


希龍にシリアスなんて似合わないし、しんみりされたままも嫌だからいいんだけどさ


「「「総長!恋さん!答えてください!!」」」


どうして君たちはそんなに目を輝かせてるんだい??


「恋は俺の」


「あっ……」


隣に座る男は、ぐいっと私の肩を引き寄せるとそのまま口を塞いだ


「見たら殺す」


「いや無理だろそれ」


人前でキスした上になに言ってんだ


思わずツッコンじゃったよ


「「「「うおおおおおおお」」」」


ねえ、君たちはなんでそんなに嬉しそうに雄叫びあげてるの?


あれ、なんの話してたんだっけ。

私さっきまで自分の過去話してみんな泣いてたよね??


「総長はいつから恋さんの事好きなんすか!?」

「一目惚れ」

「総長意外とピュアっ!!」

「希龍に入ったのってもしかして!!」

「恋護るのに必要な地位だったから」

「かっこ良すぎてやべえ!!パネエ!!」

「じゃあ総長が強いのは!?」

「恋護るため」

「そんなセリフ言ってみてえええええ」

「恋ちゃんの好きなところは!?」

「全部。」

「やべえ!俺キュンときた!」

「ちなみに今まで女遊びした事なかったのも!?」

「恋以外はゴミにしか見えねえ」

「やばい!俺総長に本気で惚れそう!」




なんで君たち、右京と恋バナで盛り上がってるわけ、??


今まで右京と挨拶だけで喜んでたのに、いきなりぶっ飛びすぎじゃねえか?


右京も右京で珍しく楽しそうだから可愛いなおい