姫は自由に生きている



20分程で帰ってきた無傷の2人に、安堵した


「どうだった」


「今日は様子見って感じだったね」


「所詮関東だが、向こうも慎重だ。デカくなるぞ琳」


「わかってる。単独行動は控えさせろ」


「了解」





まさか、昨日の今日でいきなり行動に移す……ましてや誰も予想してなかった所から来るなんて誰が想像しただろうか?



あの日は確か、家に誰も居なくて1人でお留守番してた土曜日だった


ピンポーン


昼過ぎに突然鳴ったインターフォン


『宅配でーす。』

「はーい!」


帽子を被ってダンボールを持ったお兄さんが見えて、お母さんの荷物かな〜と判子を持って急いで玄関に行った


「はーい!」


扉を開けると、やたら至近距離にいる宅配のお兄さん


ニヤリ、口元しか見えない宅配のお兄さんは抵抗する間もなくいきなり私の口と鼻をハンカチで押さえ込んだ


「むぐっ…!…だ、れ…か」


「お嬢さん大人しくおやすみ」


宅配のお兄さんは、全身の力が抜けた私を担いでそのまま車の中に乗せた


「希姫捕獲ーっと」


私の意識は、そこで途切れた







頭がガンガンして意識が浮上して目が覚めた


「っ…!!」


起き上がろうとすると目の前がクラッとして倒れ込んだ

どうやらベッドに寝かされてたらしい


白い天井、白いベッド、白い壁、白い机と椅子


気持ち悪いくらいに生活感ないけど、普通の部屋だった


そして、いつの間にか私は真っ白のワンピースを着せられていた


これ、お母さんとドラマで見たことある


監禁、誘拐、ってやつだ


無意識に身体が震えてた


物音一つしない静かで白い部屋


「だ、れか…」


琳兄…圭介…壮太…雅…右京…蓮二…みんな…


怖いよ。