姫は自由に生きている



ほどなくして、右京は下で喧嘩を教えてもらうようになった


教えてるのは、次期幹部候補として私…希姫の護衛でもある蓮二


ぼーっと右京が頑張ってる様子を見ていると、


「恋も教えるから覚えろ」


そんな事を言われ、2人して蓮二から喧嘩を習うようになった


走り込みだって腹筋、背筋、スクワット、いろんなトレーニングを下のみんなと一緒にこなして
体力をつけさせられ、状況に応じた相手の倒し方や隙を見つけるポイント、喧嘩だけじゃなくて護身術も教え込まれた


……小学生の女相手にやるトレーニングではない事は確かだ。


でも、それに着いてこれてた私はなかなか素質があるんだと自分で思った。


どうして私にここまでやらせてるのか分からないけど、多分琳兄が言い出したんだろうなとは思う


「んじゃ今日は終わり」


「っはぁ!」


「つ、かれた…」


鬼教官蓮二のハードなトレーニングを終えて、息を切らしながら右京と床に大の字に寝っ転がる


「お前らすげえよ」


ニィっと笑って私と右京の頭をぐちゃぐちゃと撫でる

蓮二が褒めてくれる時の仕草だった


「頭ボサボサになるー!」


「やめろって」


「お前らなら大丈夫だ。2人で強くなれ。」


「「あったりまえ」」


蓮二と同じようにニィと笑った私と、珍しく口元が緩んだ右京


「いい返事だな。2階で壮太さんがお前らにお菓子と飲み物用意してんぞ。行ってこい」


「やったー!!」


「恋行くぞ」


さっきまで疲れてたのに、お菓子と聞いた途端に立ち上がって2階に向かい出した私達を見送ってくれるみんな


平和だな、幸せだなって思ってたけど
それが長く続かない事を幼い私は知ることとなる