姫は自由に生きている


突然圭介に連れてこられた右京は、その日からほぼ毎日のように倉庫に来た


でも、絶対に私がいる幹部室には来ないで下に居た


確実に避けられてる


イライラした私は、意地でも右京の作る壁を壊してやろうと思った


「ねえ圭介」


「ん?」


「右京はどうして私を避けるの?」


「あー恋を、っていうかあいつは女が嫌いなんだよ。」


「なんで?」


「顔が整ってるが故の悩みだよ。昔から女の子に付き纏われたり襲われかけたりしてたらあっという間に女嫌い。」


「へぇ。イケメンも大変だね」


右京の態度は気に入らないけど、確かに顔はカッコいい


「恋なら仲良くなってくれるかな〜って思って連れてきたんだけど、恋的にどう?」


「意地でも仲良くなってやる」


「おーおーその勢だ。若いっていいね〜」



圭介に見送られて、私は右京がいる下に行った



「右京ー!遊ぼ!」


「ちっ」


「会話くらいしろよ」


「うっせえな、あっち行けよ」


「私は君と遊びにきたの!」


「俺はお前と遊ぶ気なんてねえ」


「なにして遊ぶー?」


「話聞けよ!」


「君に一番言われたくないよそのセリフ。」


「うぜぇ」


「鬼ごっこする?かくれんぼする?あ、あそこに居る蓮二はね、すごく足速いんだよ?それであっちにいるカズは隠れるのがすごく上手なの!それからあっちにいるサクちゃんは絵が上手で〜…って聞いてる?」


「……お前まじなんなんだよ」


「私は君の友達だよ」


「なった覚えはねえ」


「よろしくってしたでしょ?だいたいね、ここに来る時点でみんな仲間なんだよ?」


「………」


「君はここに居る限り、私達の仲間。ようこそ希龍へ」


「お前、変わってんな」


「う、るさいな〜!普通だよ普通!」


初めて右京がふっ、と表情を緩めた時
不覚にもドキッとした


それからというもの、私と右京の攻防戦は続き徐々に仲は縮まって完全に心を許してもらえるまでになった