「んでその天使はどこで拾ってきたんすか?」
「よっしーは恋の可愛さが分かるのか!さっすが〜」
よっしー、と呼ばれたのは赤くてツンツンした髪の毛の落ち着いた男の人
「……通報されたら困るんで早くその子を元の場所に返してあげて下さいよ」
「え!?なになに俺今お前らの中で誘拐犯になってんの!?」
「「「「うぃっす」」」」
「俺総長なのに扱い酷い……」
しょぼん、と悲しんでる琳兄を見て私は守らないと!って思った
「琳兄虐めちゃダメー!!」
子供特有の高くて大きい声が、倉庫中に響いた
「琳、にい?」
「兄?」
「てことは妹!?」
「あの噂のか!?」
「え、でも琳さんがここに連れてくるわけ…」
「恋〜!俺を守ってくれたのか?」
「うん!」
「お兄ちゃん嬉しい!!」
「「「「………あったわ」」」」
コソコソ何かを話してる琳兄のお友達達
「琳兄何して遊ぶ!?」
「じゃああいつらと鬼ごっこして来ていいぞー」
あいつら、と指差したのはコソコソお話をしている琳兄のお友達達
抱っこを下ろされて私は"よふかし"出来る興奮から、お友達さんの所に走って行った
「やったー!!」
「ちょ、琳さん!まじっすか!?」
「え?鬼ごっこ?」
「この子と?」
「え、ちょ、こっち来た!」
「琳さん笑ってないで説明して下さいよ!」
「いい加減そのぶっ飛んだ思考回路辞めて下さいよ!」
豪快に笑う琳兄に抗議をしている元気なお友達さん達
私はみんなの前に来て、琳兄に教えられた通りの挨拶をした
「杉咲恋8歳です!一緒に"よふかし"して下さい!」
この時言葉の意味を理解しないまま言ってたけど、後からよくよく考えたら異質だったと思う

