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10年前
8歳の小学2年生
「恋ね、琳兄と結婚するの!」
「あぁ…!なんて可愛いんだ俺の妹は!!」
「だめ!!恋は僕と一緒に居るの!!」
「剣もずっと一緒にいるんだよ??」
とにかく当時の私は今よりも超ド級のブラコンだった
剣の事も大好きだけど、それ以上に年上だった琳が大人に見えてカッコよくてベッタリだった
そんな私の運命を変えたのはなんてことのない日
「恋、僕タスクん家にお泊りしてくるね!」
「えー。剣居ないの?」
「ごめんね?明日帰ってくるから!」
「やだやだやだ!恋一人じゃ寝れないもん!」
「うーん、でも僕約束しちゃったから…」
「ふぇ〜ん」
いつも私が寂しくないように一緒のベッドで寝ていた剣が、お友達の家にお泊りしに行った
「恋どうして泣いてんだ?」
「琳兄、僕が友達の家にお泊り行くって行ったら恋が泣いちゃって…」
「本当に恋は泣き虫だな〜。ほらよしよし泣き止め〜」
「ひっく…ひっく…」
「うーん…じゃあ恋もお兄ちゃんと夜更かしするか!」
「よふかし?」
「俺もこれから友達と遊びに行くから恋も一緒に来る?」
「行く!!恋も琳兄のお友達に会いたい!!」
「よしよし泣き止んだな。今日はそのまま俺が一緒に寝てやるからな」
「やったー!!」
「剣、恋は大丈夫だから友達ん所行ってきていいぞ。もうすぐ時間だろ?」
「琳兄ありがとう!恋、明日帰ってくるね!」
「うん!剣行ってらっしゃい!」
「いってきまーす!」
私を泣き止ませる為にした琳のこの提案が、私の運命を大きく変えた

