恋side
「恋」
私を呼ぶ低くて落ち着いた優しい声も
「愛してる」
今までなんで気づかなかったのか分からない、真っ直ぐな愛情も
「俺が絶対幸せにするから」
私を抱き締める心地良い体温も
「右京好き…」
全部愛おしい
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私が目が覚めて2週間が経った
右京は毎日朝から晩まで私の病室に通って私の隣に居る
右京と琳と圭介以外の人達がお見舞いに来ないから不思議だと思って聞けば、なんと右京は誰にも私が目を覚ました事を伝えてないらしい
なにを考えてるのかと思えば、みんなを驚かせたいんだとか
驚かせるとかサプライズどころかみんな失神しそうだけど大丈夫かな?
と思ったけど、なんとなくみんなの反応が面白そうだからなにも言わないでおいた
無事に今日退院した私は右京のバイクに乗って海に来た
「海だー!」
「おら走るな」
「だって懐かしいじゃん!」
「……そうだな」
希龍の倉庫から1時間くらい離れた所にある涼しくなったからか人気の少ない海
昔、5代目のみんなと来た思い出がたくさん詰まった場所
「ここで蓮二と作った砂のお城を琳に壊されて怒ったな〜」
「あれは大変だったな」
「私が大泣きして蓮二が琳に向かって作り直せって怒ってさ〜」
「んで結局俺も巻き込まれて琳さんと作った」
「ふふっ。あの時の蓮二怖かったな〜」
ザザー…