姫は自由に生きている


右京side


俺は無力だ


「恋、全部終わったぞ」



ピッピッピッピッ


俺が守ったはずなのに、恋は何故か管に繋がれて栄養を摂取しながら生命を保っている



「なあ恋、」


少し力を入れれば折れてしまいそうな程細くなってしまった身体


生きているのか心配になるくらい正気のない人形のような綺麗な顔


恋が返事をする事はない。



「ごめんな、」


こんなに傷付けて、

こんなに苦しませて、

あんだけ言ってたのに守ってやれなくて

本当にごめん。


「もうお前は自由だ。怖がらなくていい。」


ヤツはもう俺たちの前に二度と現れる事はない


何処へだって行ける


何処へでも連れてってやる


「みんな恋の事待ってる」


俺の見舞いに来る面子達がな、二言目には恋に会いたいって言うんだよ


みんなお前の帰りを待ってる



「早く起きてくれ」


じゃないと俺が保たないんだよ



今まで苦しませた分、今度こそ幸せにするから。



お前が起きるまで、俺は毎日来るから



目が覚めた時、言わせてくれ





愛してるって