姫は自由に生きている



倉庫に着くと全員が中で整列して待っていた


「「「「お疲れ様です!」」」」


大きな怪我をした奴は居ないらしく、全員手当てが済んでいた


「お疲れ様」


「おつかれー」


目と表情を見れば分かる面子の不安と戸惑い


本当は全員今すぐにでも病院に行きたいはずなんだ。


「今から俺たちは右京と恋さんのいる病院に行ってきます。なにかあったらすぐにアズマに電話をするので待機してて下さい」


「わかりました!」


「それぞれ聞きたい事がたくさんあると思います。俺たちだって同じです。でも今は…今だけは、右京の無事だけを祈っててください」


「「「「はい!!!」」」」


「倉庫を頼みました。」


「いってくるねー」


倉庫を面子に託し、俺と新はまたバイクに跨った


人数規模は大きくて右京が撃たれたものの、想像していたよりあっさりと終わってしまった7代目希龍就任以来の大規模な抗争


今までの引っかかっていた事全てが、ここで繋がった気がした



病院についてナースステーションで場所を聞くと手術室の前に通された


「琳さん!圭介さん!」


「右京は!?」


ベンチに座り祈るように手を合わせていたのは琳さんと圭介さんで、そこに恋さんの姿はなかった


「来たか。他の奴らは?」


「倉庫に戻って待機してもらってます。全員無事です」


「そうか…。すまねえな」


「それより右京は?」


「見ての通り手術中だ。2時間経つ」


「あいつ輸血が必要なくらい出血してたみたいで俺と琳が2人揃ってたまたま適合したからさっき血抜いてきたんだよ」


「そうなんですか…」


「右京大丈夫だよね?」


2人の腕を見れば確かに血を抜いた後があって、バタバタと看護師さんが手術室に出たり入ったりしているこの状況に俺たちは新に返事が出来なかった