姫は自由に生きている



倉庫に入ると待ち受けていたのはこないだ俺たちの倉庫に乗り込んできた水蘭だった


「よお高町。こないだの続きしようぜ」


ニヤリと挑発的な笑顔を浮かべる向こうの総長に対して右京は


「邪魔だやれ」


相手にする気はないらしく俺たちに任せた


面子が右京を守るように囲い水蘭を倒し始める


前回よりも人数が多くなっていて倒しても倒してもキリがない


「やっべ喧嘩とかいつぶりだよ」

「いや〜俺たちも年取ったよなあ!」

「お前運動不足なんじゃねえの?」

「最近太っちまったんだよな〜」


ただ、俺たちには心強い味方がいる


余裕そうに話しながら水蘭を倒していくのは5代目の方々


現役の俺たちに劣らないくらいに強いのが少し不思議だ


右京は恋さんを探しに行きたくてもあまりの人数の多さになかなか進まず苛立ってきている



一方の琳さんは


「俺の前でその特攻服着るとかいい度胸してんなぁ?」


……総長というのは似るのだろうか


こちらも苛立ちを隠す事なく容赦なく暴れ回っている


俺たちの倍はいるであろう水蘭を相手にすること約1時間


やっと半分以下になったところで、事前に調べておいた顔だとあれは向こうの幹部と副総長が出てきた


「右京!俺あのトリ頭やっていい!?」


「俺はあのスキンヘッドとデカイ男!」


「好きにしろ」


剣と新コンビは幹部が出てくると目を輝かせて右京に倒す許可を得ているが、それが逆に敵を煽ったらしく


「舐めてんじゃねえぞ!!」

「好き勝手言いやがって!!」

「おらあああああ!!」


カンカンに怒っていた


剣と新が幹部2人と副総長を相手に戦っているのを確認して周りを見ると

水蘭はもうほとんど立っていない

うちの面子は半分以上は立っていて怪我はしているもとりあえず全員意識はある


「え?弱すぎるんだけど」


「剣、こいつらは所詮関東止まりだから弱っちいのよ!」


「そっか!でもこんな一瞬で終わっちゃうのつまらない〜」


ものの10分で3人を倒してしまった剣と新は物足りなそうにブーたれていた