姫は自由に生きている




「それで、いつ行きますか」



恋さんの居場所はここからだいたい3時間離れたところにある


「明後日。それまでに全て支度を整えろ」


「了解」


居場所が見つかった途端に数時間前まで荒れ狂っていたのが嘘のように大人しくいつも通りになるのだから、本当に彼女の存在は右京の中で大きいんだろう





「それと、」


「なんですか?」




俺を真っ直ぐ見た右京は、静かに口を開けた














「俺が死んでも恋だけは必ず守り通せ」








"俺が死ぬことで恋が助かるならば俺は喜んで死ぬ"



"もし俺が死んでも"

と例え話にしなかった理由は何故なのだろう


俺は、その言葉があまりにも本気だったからなにも言えなかった