姫は自由に生きている



10分して剣からすぐに連絡が来た


ー「もしもし恵?右京捕まえたよ!」


「大丈夫でしたか?」


ー「あと一歩遅かったら危なかったって感じかなー」


「やっぱり…。とりあえず倉庫に連れて帰って来て下さい。」


ー「りょーかい!」


本当にうちの総長は世話が焼けますね


とりあえず右京の保護に成功という事で一安心


それにしてもだ


カタカタカタカタ


どんなに調べても恋さんに関する情報が何一つ出てこない


右京が俺に頼らず一人で探し回るのも頷けるのだ。


彼女は一体どこに……


琳さんからあれから連絡は来ない


仕事の繁忙期も重なってかなり殺気立っているはずだ


嗚呼、なにを考えても恐ろしい



30分経つと新が右京を担いで幹部室に帰ってきた


さっき右京の熱に気づいて本当に良かったとしか言いようがない。


「ただいまー」


「恵、右京の熱すごいぞ!」


「ベッドに寝かせてとりあえず冷えピタ貼って汗をタオルで拭いてあげて下さい」


「わかった!」


新は総長室に右京を連れて行きゆっくりベッドに下ろした


「……ろ」


「右京大丈夫ですか?」


意識がまだあった右京は何かを言っている


「いか…せろ」


「なに言ってんですか。大人しくして下さい」


「るせえ!俺が行かなくてどうすんだよ!!」


「倒れたら元も子もないでしょ!!いい加減にして下さい!!」


「恋は俺が助けねえと…ダメなんだよ。あいつはまた…」


珍しく感情を露わにし怒鳴る右京に釣られて俺もガラになく怒鳴る


こうしてる内にもベッドからフラフラと出ようとしているから


「その状態で街に出て倒れたりでもしたら分かりますよね?貴方は希龍を潰すつもりですか」


「………」


そう言えば黙り込む右京


俺はわかる。こいつは恋さんの事をなによりも大切にしているけど、それと同時に希龍の事もとても大切に想っていることを。