姫は自由に生きている




「下手に動けば姫を傷つけますよ?まあ、そんな事をすれば私が"あのお方"に殺されるのでしませんが。」


「恋を返しててめえが殺されろ。」


「それは出来ないお願いですね。」


いつでも動ける体勢を整えて後ろで黙って聞いている面子達はきっと、初めて見る右京の切羽詰まった様子に新島という男が只者ではない事を理解しただろう


そして先ほどまで余裕をぶちかましていた水蘭のトップ達は、新島の背後に控えている


明らかな上下関係だ


「ヤツはどこにいる」


「探したって出てきませんよ。君がそれを一番理解しているでしょう」


「返せ」


「………1つだけ。私は"あのお方"程鬼ではない。目の前で姫が壊れていく様子を直視できるほど落ちぶれてないです。ただの独り言です」


「おい待て!!」


新島はそれだけ言うと、恋さんを抱えて停めてあった車に乗り込んだ


右京が追うとしたが、水蘭のトップ共の邪魔が入り間に合わなかった


「今日のところはこれでたいさ…ぐはっ!!」


そして当たり前のように役目を終えて帰ろうとした水蘭のトップを、ものの一撃で気絶させた本気でキレた右京


「今すぐ車を追え!!!!」



「「「「はい!!!!」」」」



面子達はバイクで急いで恋さんを乗せた車を追いかけた



「てっめえ!!よくも総長を!!」

「やれ!!!」


本気でキレた右京は水蘭の幹部達をものの一瞬にして一人で倒し、床に転がるトップの顔面を思いっきり踏みつけた


呆気なく潰された水蘭に手応えすらも感じない


これで闇討ちはなくなるとして



さて、大きな問題が2つ



まずは目の前で暴れ始めたうちの総長をどう抑えようか。




嗚呼、頭が痛い。