「"ある人"との契約だ。この特攻服もそのお方から貰った」
倒れてる屍を見ると、いつしか恋さんが拒否反応を起こした水色の刺繍で華が書かれた特攻服を身に纏っていた
右京は大きな舌打ちを一つした
俺達ですら立つのがやっとなくらいの殺気をバンバン出している
そろそろ我慢の限界か、と思っていたら
「俺達はお前らを潰して全国トップになる為、突然現れたあのお方の条件を飲んで水蘭を名乗りだしたにすぎない。」
つまりは契約、というわけか
こいつらは俺達を潰すため、こいつらと契約した人間はそれを利用してなにかを得たかった
そして、"あのお方"なんて呼ばれている人が誰を指すのか
「ヤツの居場所を教えろ」
やっと口を開いた右京から、殺意さえも感じる"ヤツ"
田中岳以外当てはまらないだろう
右京の問いかけに、ニヤリと嫌な笑みを浮かべた水蘭のトップと幹部達
その瞬間、胸が騒ついた
「"クローゼットの中で毛布被って隠れてて"だっけなあ?」
どうして知っているのか、なんてことまでこの時頭が回らなかった
この時俺が思った事はただ一つ
俺達が…右京が恐れていた事が起きてしまったと
"捕まったら最期だ"
右京の言葉が頭の中をグルグルと駆け抜けた
隙を作ったのは、紛れもなく俺達だから

