ドコンッ
昼飯を食べ終わってみんなで寛いでいた時、下から大きな破壊音が響いた
「なにがあった」
「俺見てくる!」
「剣待って!!!」
確認しに行くのに急いで立ち上がった剣を、焦った様子の恋さんが止めようとした
「恋、大丈夫だよ。そんな顔しないで?」
剣を止めようとする恋さんを右京が止めて、剣は優しい表情でそう言うと部屋を出て行った
「け、ん……」
この状況でウチに攻めてくる所なんて1つしかない。
恋さんのこの異様な焦りは過去のトラウマからか、それとも勘なのか。
幹部室の空気は一瞬にしてピリピリしだす
少しすると、下から人の怒鳴り声と特有の音が聞こえ始めた
「右京」
「……ついに来たか」
既に下で面子が喧嘩を始めている音
俺達は立ち上がった
「う、きょ…」
新は特攻隊長だけど幹部でもある為、まだ参戦はしないものの指揮を執りに行く為に俺と右京と目配せをして部屋を出ていった
さて、大きな問題はただ一つ
音一つで全てを察し、顔色悪く手が震えている恋さんをどうするか
「恋。大丈夫。大丈夫だから。今度こそ俺が守るよ。」
右京のこんなにも優しい声を俺は聞いたことない
震える彼女を優しく包み込み、ポンポンと頭を撫でて落ち着かせる右京
「でもっ…」
「俺は死なない。誰も、死なせないから。」
「っ…うん」
「クローゼットで毛布被って隠れて待ってろ。すぐに戻ってくるから。」
「……分かった。」
「いい子だ。」
「みんな、気をつけて」
「ああ」
「任せてください」
幹部室にある小さいクローゼットに恋さんを入れて毛布を被せて扉を閉めた
この時、この状況でどうする事が正解だったのか
俺達は未だに分からない

