姫は自由に生きている




ガチャ


恵と話し合っていると幹部室の扉が開いた



「うきょー…?」


「恋、体調はどうだ?」


「もう熱下がったよ!」


「ん。良かった」


眠そうに目を擦って入ってきたのはさっきまで熱にうなされていた恋だった


額に手を当てると、どうやら本当に熱が下がっているらしく顔色も良くなったし体調が回復したんだろう


元からあまり長引かせるタイプじゃないからな


「あ、恵も心配かけてごめんね」


「回復して安心しました。水分とりますか?」


「うん!」


「今持ってきますね」


俺の隣に座った恋はキョロキョロと辺りを見回す


「ねえ、新と剣は?」


「夜中に帰ってくる」


「ふーん」


興味なさ気な返事にさすがにこれだけでバレるわけないよな、と少し焦る


「恋さんどうぞ。汗もかいてましたしちゃんと水分とって下さいね」


「恵ありがと。にしても剣と新が居ないだけでこんなに静かになんだね」


「本当ですね。全く手が掛かります」


「恵も毎日苦労してるよね〜」



恋が居るだけで、さっきまでのピリついた空気が嘘のように和む



この日から、希龍の反撃が始まった