姫は自由に生きている



右京side



数時間して恵が総長室に来た


「右京、少しいいですか?」


「ああ」


寝ている恋を確認して俺は総長室を出た


「今正常に動ける面子は全部で60人。幸いにも同盟チームには被害が行ってませんから少し力を貸してもらう事にしました」


「わかった。今夜からやんのか」


「そのつもりです。とりあえず見つけ出さない限りなにも始まりませんからね」


「……気をつけろ。絶対に油断して捕まるんじゃねえ。」


「分かってます。面子達も張り切ってますよ」


「……恋だけじゃねえ。面子であろうと捕まったら、最後なんだ」


「っど、ういうことですか?」


「そのままの意味だ。見せしめに一人捕まえて殺るくらいヤツにとって大したことじゃねえ」


「…わかりました」



ヤツに人の血なんて通っちゃいねえ

リンチしようが骨を折ろうが薬漬けにしようが殺そうが、なんとも感じねえんだ



「下に行く。今日行く奴ら呼べ」


「右京が下行くなんて珍しいこともあるんですね」


「俺が警戒する相手、それだけでお前なら分かるだろ」


「…何年一緒に居ると思ってるんですか。右京がこんなこと言うのは初めてです。その意味くらい分かりますよ」



俺は恵と剣を連れて面子と新のいる下に行く


「お前ら聞け」



普段用事のない限り下に行くことのない俺が登場した事により面子は空気を察して整列をする


「今回の抗争は希龍の歴史を辿っても1、2を争う大きいものになる。いつ死人が出てもおかしくない。それくらいの相手だ。絶対に油断すんじゃねえ」


「「「「はい!!!」」」」


「新、繁華街に出ても油断するな」


「はいよーん!」


「それと、お前らに1つ謝る事がある」


全ての始まりは、9年前

ヤツを逃した事で招いた今の事態


俺の発言にザワつきだす面子と、剣達


気にせず続けた。


総長だから頭を下げなくていいわけじゃない。逆だ。

総長だからこそ、組織のトップに立つ人間だからこそ、事態を重く受け止め被害を受けなくてよかったコイツらを傷つけている事を謝らなくてはならない。



「総長!!どうしたんですか!?」
「頭上げて下さい!!」
「謝る事なんてなにもないですよ!!」
「さっさと見返してやりましょう!!」


俺は本当に良い仲間を持ったと思う