姫は自由に生きている



「それはど、ういう…」


「ヤツのハッキングの腕前は琳さん以上。恵が調べてもなにも出てこないのはそういうことだ」


「琳さんより上、ですか?」


「あぁ。琳さんはヤツのハッキングを突破出来なかった。兄貴はヤツに実質負けている。それがどういうことか分かるか?」


「「「………」」」



ほんの一欠片の真実


でも、こいつらはきっと俺がどうして恋に異常なまでに執着をして守ろうとしているのか少なからず分かったんだろう


「……捕まったら、終わりだ。恵のPCに送られてくるあの写真が全てだ。察してくれ」


「「「!?」」」



口に出すことすら勇気のいる事実



幼い恋の肌に咲く赤い花、手錠、鎖、殴られた後、破かれた服、泣き叫ぶ表情、光のない瞳



ヤツが毎日送ってくる"恋のコレクション"

それだけでなにを意味するか馬鹿でも分かるだろう



「右京はいつから……」


恵は悲痛な表情で、俺の膝で寝ている恋を見ていた


「……俺も当事者だ。兄貴達と一緒に恋をあそこに助けに行った。」


「ねえ右京、それいつの話なの?俺全く知らない!!どういうことなの!?」


またもパニックに陥り泣いている剣


「留学する前だ」