姫は自由に生きている



恋も喋る元気はあるらしくチビチビと話しながらカレーを食べている


その間に俺たちもカレーを食べた


「恋無理して全部食わなくていい」


「ごめんね残しちゃって」


「今は寝とけ」


「ん…」


お腹いっぱいになって食べるスピードが落ちた恋のカレーをテーブルに置いて自分の膝に頭を乗せる


恋は膝枕されてそのまま俺の腰に腕を回すとすぐに寝た


「あれ、恋もう寝たの?」


「らしいな」


「恋たん辛そう」


「冷えピタ持ってきますね」


なんとなく、恋を部屋に戻すことが出来なくて俺は幹部室で膝を貸して恋を寝かした


剣達も空気を読んで大人しくしている


こいつらなら恋から貰えば熱でもなんでも喜ぶんだろうな


「俺さ、たまに恋たんが分からなくなるんだ」


「あ?」


滅多に見ることのないふざけなしの優しい表情をしている新


「毎日一緒に居るのに、俺たちはなにも恋たんの事を知らない。聞いてもはぐらかして教えてくれないしたまに何を考えているのか分からない。右京はそういう時ないの?」


「……こいつの考えている事くらい分かる」


「右京は付き合いが長いからかもしれないけど、俺たちは最近知り合ったんだからわかるわけないじゃーん。ね?恵」


「俺は彼女に全てを見透かされたらみたいでたまに緊張します」


「俺も恋が分からないよ……」


まぁ、こいつらが言う事が理解出来ないわけではない


でもこいつらが恋を理解しようとしたところできっと全ては無理だし、今俺の膝でなにかに魘されながら寝ているこいつがなんの夢を見ているのかだいたい分かるのも俺だけだ









「れ、ん…じ……ごめ…なさ、い」






静かな部屋に、恋の寝言がやけに響いた