姫は自由に生きている



「寒いか?」


「ちょっとだけー」


「頭痛は?」


「寝る前から少しだけするー」


「恵、体温計」


「わかりました」


元気そうにしているけどさっきから様子が変だと思えばやっぱり熱があったか


くて、っと俺に頭を預ける恋に少し無理していたことが一目瞭然


「俺気づかなかった…ごめんね恋」


「ん?大丈夫だよ?そんな辛くないし」


嘘つけ、本当は身体も怠いくせに


新が落ち込む剣を慰めているけど、気づかなかった事にショックを受ける剣にとって立ち直るまでに時間がかかるだろう



「右京持ってきたよ」


「あぁ。恋これ咥えろ」


「ん」


口に入れて体温をすぐに測れるタイプの体温計を恋に咥えさせて熱を測ると


「38.1c°、ね」


思ってたよりも熱が高かった


体調悪くても顔にあまり出ないから周りが気づかないのも当然だ


「部屋戻るぞ」


「やーだー、みんなといるのー」


「移したら困るだろ」


「やだやだやだ」


「はぁ…お前ら飯食ったらマスクしとけ」


寂しがり屋になるのも変わらない、か。



「恋たんの風邪なら俺がもらってあげるー!」


「んなっ!恋になにするつもりだ!」


「恋たんから風邪を貰う方法なんて1つしかないでしょ〜」


「恋が孕む!」


「恋たん俺とキスしたら身体楽になるよ〜」


こいつらの茶番も相変わらずらしい


「は、キモ」


「き、キモいって言われた…」


「新ざまあ!!」


「しくしく…めそめそ…」


「半泣きしてやんのー」


「この双子もう嫌」



ガクリと項垂れた新は大人しくなった