姫は自由に生きている


「俺も恋とイチャイチャしたい!!!」


そこかよ!!


え、ツッコむ所そこ?そこなの?琳さん。


「兄貴おはよー。恋は俺が大好きなんだもんなー?」


「剣が好きに決まってるー」


ねー!と顔を見合わせて微笑み合う私たち。


「はぁ……もういいや。俺仕事行ってくる」


「いってらっしゃーい」


「兄貴いてらー」


トボトボと歩いて仕事に向かった琳。


少し可哀想に思えたので帰ってきたら存分に甘えさせてあげようと思う。


私たちのお父さんは大手製薬会社の代表取締役をやっていて、琳もそこで働いている。


忙しくて大変らしい。


「ねぇ剣」


「んー?」


「私買い物行きたい」


「……恋、俺ね」


「ん?」


一緒に買い物行こうと誘うと、剣は深刻そうな顔をした。


「俺、昨日知った通り希龍の副総長なんだ。」


「知ってるよ」


「だから、下手に恋を連れて繁華街に行くと恋が狙われる。ごめんだけど一緒には無理かな……」


「……そっか。そうだよね。無理言ってごめん」


剣は本当に申し訳なさそうに私に謝る。


怒られた犬みたいでとても可愛い。


こればかりは仕方ない。


琳の時もそうだったから慣れてる。


琳が希龍の総長時代、私たちは小学生で。


琳が大好きな私は琳と遊びたかったけどそれは叶わなかった。


……まぁ別の形でそれは叶ったのだけれども。


それはまた今度。