姫は自由に生きている



車を降りると、いつもは絶対見ることのない光景があった


え?なんで右京が倉庫の外で俺たちを待ってるわけ?


基本的に無駄な動きが嫌いだからいつもなら幹部室に絶対いるのに


当たり前のようにズカズカと大股で恋さんの所に来た右京は、心配そうに眉を下げて恋さんを見下ろしていた



「恋…」


「大丈夫だったでしょ?」


「…あぁ」


本当に、右京のいろいろな表情を引き出せる恋さんって一体何者なんだろうか


「右京」


「ん?」


2人の様子を見ていると、恋さんが右京を手招きしてしゃがませた

まず自己中な王様である右京が大人しく誰かに従ってること自体が驚きだが、さらに驚いたのが恋さんが右京の頭を撫でてこれまた気持ち良さそうに目を細めている


後ろでずっと俺たちを見ている面子までもが驚いてざわついてる


「大丈夫だよ。心配かけてごめんね?」


「……大丈夫ならいい。恵」


恋さんが来るまでの俺たちの今までの苦労って一体……


なんて思っていると右京がここで俺を呼んだ