恋side
目が覚めて何故だか少し重たい右手に目を向けると、右京が私の手を握ったままベッドの下に腰を下ろして寝ていた
あぁ、私またやっちゃったのか
意識が倒れる前の事を思い出して、右京への申し訳なさで一杯になった
発作を起こしたからって都合よく記憶は飛んでくれないらしく、毎度のことながら反省する
「ありがとう、右京」
ずっと私の隣に居てくれた証拠に、右京の側には飲みかけの水とコンビニのおにぎりのゴミが置かれていた
「そろそろ前を向くよ」
「ああ」
「びっ、くりした〜。いつから起きてたの?」
「さあな」
「寝たふり辞めてよね」
「それより大丈夫か?」
寝ていると思って独り言を言っていたのに、何食わぬ顔で返事をした右京に心臓が飛び跳ねた
「大丈夫。毎回ごめんね」
「気にするな。家帰れそうか?」
「うん」
「分かった。琳さん呼んどくからシャワー入ってこい」
「はーい」
握られていた手が離れて寂しい、と思ったよく分からない気持ちをそっと心の奥に閉まってシャワーを浴びに行った
今は夕方みたいだから気を失ってから数時間経っていたらしい

