姫は自由に生きている



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恋side


目が覚めたら次の日の朝になっていて、毎度お決まりの右京の腕の中だった


「右京起きて」


「ん……」


「うーきょーうー」


「ん……」


低血圧で朝が苦手なこの男は、起きようともせずかと言って私を離そうともしない


むしろ起こそうとする度に抱き締める力が強くなる


「右京くーん」

「ん……」

「右京たーん」

「ん……」

「右京ちゃーん」

「ちゃんは辞めろ…」

「やっぱ起きてるじゃん」

「………」


また寝たふりしやがったな


「右京ちゃん起きてー。朝だよー。」


「るせぇ」


「むぐっ…!」


ふざけて右京ちゃんと呼び続けると、あろうことか自分の胸板に私を引き寄せて鼻を見事に潰しやがった


右京の胸板しか見えないし普通に息苦しい



「はーなーしーてー」


「やだ」


「うーきょーうー」


「ん」


いつも通り呼ぶと解放してくれた右京に、どんだけちゃん付けか嫌だったんだと呆れる


「起きようよ」


「や」


「ガキか」


「あ?」


おっと。寝起き最悪男をからかいすぎた。



「そんな怒らないでよ」


機嫌直してあげないと、と思って右京に擦り寄って背中に腕を回すと


「煽ってんのか?」


なんて色気たっぷりな熱を帯びた眼で見つめられがぶっと噛み付く勢いでキスをされた


「んっぅ」


「あんま煽ってんじゃねえよ。」


「う、きょ…っ」


「どんだけ我慢してると思ってんだよ」


息つく暇もないほどのキスに頭がクラクラする