「えー…こほんっ。まあ俺たちだって毎日仕事に追われてる社会人だから別に頻繁に集まったりするわけでも、倉庫を乗っ取るつもりもない。安心しろよ?」


「あ、はい」


気を取り直して話し始めた琳さん


その隣では壮太さんが さっさと話せよ みたいな目で琳さんのことを見張っている


壮太さんって実は短気なのかもしれない、と俺は思った


「壮太も言っていた通り、俺達が復活した目的はただ1つ。」



そこで区切った琳さんは、次に

「こいつらになんて言えばいいんだ?」

と言って壮太さんに丸投げした



「はぁ……。よくそんなんで営業出来てるな」

「俺外面と顔面だけはいいからな!」

「自分で言うなよ…」


残念なイケメンこと琳さんに白けた目を向ける先代方と剣


「まあいいや。俺達の目的だよな。
簡単に言えば、現役時代に起きた"ある抗争"の後始末。 琳、そうだろ?」


「ああ」


壮太さんの言葉に、さっきまでふざけ合っていた先代方の顔が引き締まる。


琳さんは先程とは全く違う、衰えの感じないくらいの殺気を出していた


幹部室に緊張が走る


「ある抗争、とは?」


「9年前に起きた〈水龍の乱〉
俺たちは逃してしまった黒幕を捕まえるために復活した。」


ヒュッと誰かが息を呑んだ


先代方は全員拳に力を入れ怒りからか震えている