剣と手を繋いでリビングに行くと
「お前ら付き合いたてのカップルかよ…」
琳が呆れてお出迎え。
「あらバカ息子久しぶりね」
「うげっ…母ちゃん…」
なにやらお怒りの様子のお母さんと一緒に。
「あんたスマホの電源は入れとくようにって何回言えばわかるわけ?せっかく恋ちゃんが帰ってきたのに家族全員揃わなくて恋ちゃんが可哀想じゃない!挙げ句の果てに恋ちゃんが迎えに行かないと帰って来ないってあんたはバカなの?もっと何もなくても家に帰って来なさい!いいわね?」
「は、はい」
マシンガントークのお母さんは、どうやら私の為を思って怒ってくれたらしい。
お母さん大好き
剣はしょぼんと落ち込んでいる。
のが可愛すぎる為、私は剣の頭をよしよし撫でている。
怒られて耳を下げる子犬みたい。
「恋、ごめんね?」
「可愛いから許す!」
「ありがとう?」
グッジョブ!と親指を立てた私に微妙な反応の剣。
はぁ…とため息を吐いた琳は見なかったことにする。
気にしない気にしない