状況がイマイチ把握出来ない俺たちは、呆然と立ち尽くしたままだった
そして、そんな俺たちの反応を満足気に見ている先代方と
マスクを外し
「5代目参上」
なんてイタズラが成功した時の子供みたいな顔で言った琳さん
一体なんのために5代目全員でここに…?
「「「「うおおおおおおお」」」」
なんて事を考えているのはきっと俺と剣だけで、面子達と新は興奮しまくっていた
誰しもが憧れ、目標とする5代目が目の前にいるんだ。
あぁ……どうやって収集を付けようかと俺は興奮よりも頭を抱えたくなった
こういう時だけ冷静にフル回転してくれる頭にとても助かる
「琳さん、今日はどうされたんですか?」
「んあ?お前のことだからもう分かってると思ってたんだが?」
琳さんは気の抜けた返事に、俺はまた頭を働かせる
5代目が来た理由を、俺は知っていると踏んでいる琳さん………
っ!!!!
「まさかっ…!」
「そのまさかだ。あれはデマじゃねえぞ。だから今こうしてここに俺たちは来た」
「5代目復活…本当だったんですね…」
衝撃だった。
少し前にたまたま出てきた ‘5代目復活’ という情報
さすがに全員社会人だし、今更復活する理由もなにもないと思って流し忘れかけていたことがまさか本当だったなんて…

