お母さんと夕食を作っていると、玄関の扉が開く音がした。
ピンッと私のセンサーが働いた。
「お母さん、出迎えてくる!」
「あらいってらっしゃい」
「けーーーーんーーーー!!!!」
ドドドドドと足音を立て玄関に走る私。
リビングで寛いでた琳が呆れてたけどそんなの気にしない。
「おわっ!恋!ただいま!」
「おかえりっ!」
センサーが働いて案の定帰ってきた剣をニコっとスマイルでお出迎え。
ちゃんと抱きついたのキャッチしてくれた。
やはり我が弟はカッコいい。
「ちゃんと帰ってきてくれたんだね」
「当たり前だろ!恋が居るなら家に毎日帰ってくる!」
「かわいい〜!!」
もうなにこの子。可愛すぎる。食べちゃいたい。
「れ、恋…く、くるしい」
「ごめんごめん」
無意識の内に強く抱き締めていたらしい。
死にそうになってる剣を見て慌てて解放した。