一方の幹部室
恵side
恋さんの不満と怒りに対して何一つ言い返せなかった俺たちは、ただ恋さんを下に行くのを見送るしかなかった
「「「「はぁ……」」」」
最近俺は確かに右京を呼び出して話し合う事が増えている。
理由は、あれから毎日のように恋さんの過去に触れる写真が送られてくるようになったから。
送られたら報告をするように右京に言われ、それについての話し合いをしている。
こんなこと、恋さんには言えない。
突然の事で俺も上手く躱すことが出来なかった。
剣はただ恋さんに対して拗ねているだけ。
拗ねた結果、自分から恋さんに話しかけなくなってしまった。
新は新で、顔に出やすい性格だから色々聞きたいのに聞けないことでチラチラとウザいくらいに恋さんを見るようになってしまった。
右京にその事に関して恋さんに一切話すなと言われてしまった以上、俺たちは誤魔化す理由すらも見つからなかった。
「右京、そろそろ話してくれてもいいんじゃないですか?」
「………」
「毎日送られてくるあれはなんなんですか」
「………」
「これが恋さんの闇なんだというのは分かります。でも、写真だけでは詳細がなにも分かりません。」
「……いつか、話す時が来る。」
「そのいつかはいつなんですか?」
「……状況次第だ。」
「今は話す気はないんですね。」
「……すまない。これだけは無理だ。」
「分かりました。」
右京が自分から謝ること自体奇跡だ。
本来なら、本人以外の人間から過去について聞こうとする事自体間違ってると思う。
でも、恋さんはこの先も俺たちに言うつもりはさらさらないだろう。
右京の話を聞いてる限り、恋さんにとってそれは大きなトラウマであり闇であってきっと思い出すだけでも辛いんだと考えるのが妥当だ。
ならば、右京から聞くしかないと思った。

