姫は自由に生きている



次の日から、いつも通りみんなで居るのにやっぱりどこかピリピリしていた


昨日の名残りかな、なんて思っていたけどそれが1週間も続くと私にだって我慢の限界が来るわけで


「ねえこの重たい空気なんとかならないわけ?」


恵は右京と深刻そうな表情でちょこちょこ消えるし、剣はずっと不機嫌で私にも距離置くようになっちゃったし新は新で私になにか言いたげでいるし本当になんなの?


「そんなに空気重いですか?」


「重い。苦痛。息苦しい。」


「換気しますね」


「誤魔化さないでよ。」


恵、動揺してんのバレバレだよ。

私をあまり侮らない方がいいよ?

今、私には分からない"なにか"が起こっているのはわかるから。


教えてくれないなら教えてくれないなりに、気づかれないようにしないとだめだよ?


それが、相手を傷つける行為だって理解した方がいい。


「…みんないつも通りだと思いますが?」


「じゃあ、右京となに話してるか私に言える?言えないよね。剣は私を避けてるけどなんで?腹が立ってるから?新は私のことチラチラ見るけどなにか言いたいことあるなら言ってよ。そんなんじゃなにも伝わらないでしょ。これのどこが普通なわけ?」


倉庫のソファの定位置で足と腕を組み、おもむろに不機嫌を態度に出す私に焦り始めたみんな



少しずつ、なにかが崩れていく感じがして怖いんだよ。

当たり前の日常が、当たり前じゃなくなる気がして。

私だって迫る"なにか"が分からなくて焦ってるんだよ。