姫は自由に生きている



「ひぁっ…」


頬を膨らませてむくれていると今度は耳を甘噛みしてきた


もうなんなの!!?

と思って右京を睨めば


「その上目遣いと涙目が逆効果って知ってんのか?」


なんてことを言われた


昔から2人きりになると右京は私に甘かった。


でも、最近はその甘さが違う

なんかこう…色気?っていうの?

昔なら安心感しかなかったのに、今はドキドキなんか刺激的っていうか…あー分かんないや!


頭がショートしかけたから考える事を放棄して右京のされるがままにした。



部屋にはちゅっちゅっと右京のリップ音が響く


まじで頭溶けそう


「俺はもう、我慢しねえよ。覚悟しとけ」


「なんの話?」


「恋を守るって話」


「は?」


「お前は俺のって頭に叩き込ませてる」


「どういうこーーーーんっ」


「俺と恋以外誰も入れないような場所に閉じ込められたら、どんなに楽だろうな」


「え?」


「それが出来ないから、お前の頭に叩き込むことにした」


「ねぇ、なんの話してんの?」


「今は理解出来なくていい。きっといつか分かるから」


私の唇を親指で優しく触っている右京は哀しそうな、泣き出しそうな表情を浮かべている


右京の言っていることが、さっぱり理解出来なかった






でも、右京はきっと"未来"が分かってたんだね。

分かってたからこそ、私にこうして今もキスをするんでしょ?

自分のモノだって、私の頭に叩き込ませてるのも"この時"のためだったんだね


ーーーーーーーなんて私が気づくのは、もう少し先の話