姫は自由に生きている



双子だから…剣だから、私が隠しておきたいこと


そんなの、1つしかない。


なんでそんな話になったのかは知らないけど、話の根本がそれと言うことに気づくと身体からサァッと血の気が引いていくのがわかる。


剣は…なにを知ったの?
なにに気づいたの?

右京が挑発したんじゃなくて、剣が"なにか"を知ってしまったから取り乱してるんじゃないの?



回らなくなってきた頭を動かそうとしていると、剣に胸ぐらを掴まれていたはずの右京が私の目の前に来て手を優しく握った。


そして手を引っ張って私を幹部室から出し、用意させていたであろう車に乗り込む。


「出せ」


車はゆっくりと発進した。



「ねぇ…剣はなにを知ったの?」


「気にするな。大丈夫。"なにも"知らねえ。」


「そ、か…」


会話はそれだけだった。

これ以上話す気はなさそうだと思い私は右京の肩に頭を預ける。



いつの間にか寝てしまっていた私に、

「あいつらが知るのも時間の問題かもな…」

右京が悲痛な表情でそんなことを言っていたなんて知る由もなかった