「恋さん離してあげて下さい」
このままヤリはじめても困りますからね
「やだ」
「右京離して!」
「やだ」
「右京」
駄々を捏ねる右京を黒い笑顔で呼ぶと、すんなりと離した
……と思ったら、恋さんを自分の脚の間に入れて背後から抱き締めた
まぁ向かい合って抱き締めてるよりはマシだから良しとしよう
「少しは自重して下さい」
「………」
「はぁ…」
恋さんの首筋にキスを落としはじめた右京にもう呆れて物も言えない
もうキャラが変わりすぎて対応していけないですよ
右京的にはきっと、"溺愛の形"が変わっただけなのだろうけども
今まで恋さんに触るのを躊躇しているようにも見えてたけど、さっきので我慢をしなくなったんですね
恋さんも大変な男に捕まりましたね
先程、怒る右京をただ名前を呼んだだけで抑えた恋さんに俺たちは吃驚しました
一度暴れると俺たちでさえ無理なのに、たった名前を呼ぶだけの行為で大人しくさせた
まるで飼い主と番犬
これからどうなるか楽しみですね