「右京、彼女は何者なんですか?」


「……いつか、分かる日が来る」


静寂を破った俺は、右京に問うとまた謎が深まる事を言われてしまった。


それはつまり、今後彼女と関わるということ。


それだけを言うと右京は自分の部屋に帰ってしまった。


「剣、彼女が突然消えた双子のお姉さんで間違いないんですよね?」


「う、うん……確かにあれは恋だよ」


「そうですか……」


静寂が、俺たちを包む。


剣はこの日、恋さんに言われた通り久しぶりに自宅へと帰った。


彼女の素性も気になるが、今は家族団欒をしてきてもらいたい。


だから剣に恋さんの素性については聞かないように言っておいた。


うちの総長が彼女と今後関わるんだと言ったことだし。


気長に行くしかない。


夜は静かに明けていったーーーーーーーーー