姫は自由に生きている



グイッと手に持っていたビールを一気飲みすると
圭介が絡んできた


「なーに百面相してんだよ」


「いや、お前の弟生意気だなって」


「あぁ…ほーんとに昔から恋ラブ!恋以外眼中にありません!むしろ他の女死ね!だよね〜」


「お兄ちゃん寂しいわけよ」


「あと何年かしたら俺たち親戚だな」


「マジで実現しそうだから辞めてくれ…」


兄弟揃いも揃って同じこと言いやがって…


いや、右京が恋と結婚する宣言した時はこいつも聞いてたんだけどな?


あいつの凄いところは11歳のくせに結婚宣言を希龍5代目全員の前でしたところなんだよな…


すげえ度胸だと思ったよ俺たちはあの時



ニヤニヤしながら俺の肩に腕を回してくる右京の兄貴 圭介に心底溜息を吐きたくなった



「まぁでも、あいつらだって右京が現総長じゃなければすんなり今の希龍に恋を任せなかっただろうな」


「だろうな」


俺は恋と一緒に来たからその場に居なかったけど、俺たちが来る前に右京は5代目全員に許可を取ったんだとよ


『全てが終わったら、恋を2代目希姫にします。
俺が、命を懸けて恋を守ります。どうか、認めて下さい。』


そう言って頭を下げた右京に、あいつらは勿論快く承諾したらしい。



あいつらも右京の事可愛がってたかんな〜


一人前の男になって嬉しかったんだろうな



ふと目を向けると、いつもは無表情でなにを考えてるのか分からない右京があいつらと楽しそうに話していた



いつも気を張ってるだろうから、今日くらい俺たちに全部任せて素で楽しんでほしい



「琳」

「あ?」

「もう少し落ち着いたら、話すか」

「…あぁ。」




楽しい時間はあと少しで終わりを告げる