姫は自由に生きている



すると突然



「「「「「恋!!!おかえりなさい!!!!」」」」」



パンパンパン!


とクラッカー音とともに部屋の明かりがついた


恋の目の前には、懐かしい5代目幹部と可能な限り集まれた当時の面子達


ニコニコと笑顔で恋のことを見ているやつもいれば、泣きそうになってる奴、はたまた既に泣いている奴までいる。


なぁ恋?誰一人お前の事を恨んでねえって分かっただろ??


壁には『恋おかえりなさい』と垂れ幕がかかっている


風船やらバルーンやらが浮いていたり、あの頃の写真が壁にたくさん貼られていた


こいつら、相当気合入れて恋のこと喜ばせたかったんだろうな


兄としても、妹の事をこんなに想ってくれる仲間がいることを誇りに思う



「恋だぁぁぁ」
「やっと会えたああ!」
「やっと帰ってきたな!!」
「おかえりなさい!」
「ずっと待ってたんだからな!」
「ったく。どこまで自由なんだよお前は!」
「俺たちが恨んでるとか馬鹿な事抜かしやがって」
「お前のことが大切に決まってんだろ!」
「でなきゃこんな大掛かりな準備なんてしねえよな?」
「「「ああ!!」」」



恋の姿を見て嬉しそうに話している幹部と面子達


引退してしまった今、俺たちに上下関係なんてものはない。


俺たちがガヤガヤ騒いでいると、いつまで経っても動かず喋らず下を俯いている恋



「恋どうした?」


恋の後ろに立っていた俺は恋の前に立ち、目線を合わせる


シン…と静まり返る店内


「ち、がうの…うれしくてっ…やっぱみんなのこと大好きだなぁって…帰ってこれたんだなぁって…そう思ったら涙が止まらないのっ…」


ヒックヒックとしゃくりあげて餓鬼のように泣く恋に、俺たちは本当に優しい眼差しで恋の事を見つめていた