姫は自由に生きている



「琳に、"みんな"と土曜日に会わないか?って誘われたんだけど私行ってもいいのかな?」


下を俯き弱々しく聞く恋に、身体が勝手に動いた


「う、きょ!?」


気づいたら俺は恋を抱き締めていた


極力こういうのは避けようと思ってたんだけどな…


「土曜日、俺も行く。ずっと近くに居てやるから、なにかあったら言え」


あたふたしている恋を無視して俺は会話を進めると


そっと、恋が俺の背中に腕を回してくれた。


それだけで俺の顔は緩む


「みんな、恨んでないかな?」


「琳さんがお前に辛い思いさせるために連れて行くわけないだろ?"あの人達"もみんな恋の帰りを待ってたんだ。行ってやってくれ」


「ほんと…?」


「あぁ。進もう。前に。」


「う、ん…!」


俺の…俺たちの手で終わらすんだ。


あんな悲劇は二度と繰り返さない。


全てを終わらせて前を向こう、恋


そのためなら俺は命を掛けれる



俺は抱き締めていた身体を少し離して、ほんのりと頬の赤い恋のおデコにキスを落とした



「んなっ!!」


「俺がお前を必ず守る。誓いの印だ。」


金魚のようにぱくぱくと口を開けてパニクってる恋がどうしようもなく愛おしい



俺をこんなに掻き乱すのは、後にも先にもお前だけだよ



必ず守るから。俺の隣でずっと笑っててくれ