姫は自由に生きている



幹部室に行くと、剣と新は先に恋を迎えに行き既に居なかった


あいつらもいつもは支度遅いくせに恋の迎えになるとすげえ早い


恵は珈琲を飲んでいつも通り俺を待っていた


「あぁおはよう右京」


「あぁ」


「そろそろ行く?」


「あぁ」


「昨日のメールだけど…」


ピクッと俺は眉を動かした


「痕跡が全部消されててフリーアドレスで手がかりゼロだった。どんなに頑張っても無理だった。ごめん」


「いや、大丈夫だ。…元々見つかるわけねえからな」


「どういうこと?」


「いや、なんでもねえ。行くぞ」


危うく恵に話してしまうところだった。


手掛かりが掴めるわけがないんだ。


恵より上の技術を持った琳さんでも見つかることが出来なかったのだから…




学校に着き空き教室に行くと、既に3人は来ていた


「あ、右京おはよ」


「はよ」


俺は恋の隣に腰をかける


「右京…話があるんだけどいい?」


「……あぁ」


きっと、今朝琳さんにどんな形かは知らないが伝えられたのだろう。


「え!?恋から!?」


「お、ついにですか」


「恋たんがああああ」


…なにか勘違いしているあいつらは放っておこう。



俺たちは隣の空き教室に移動する


「どうした?」


「あ、のね…」