夜、恋を帰して倉庫で寛いでいた時だった


恵のパソコンにメールが入ったらしい



「あれ、誰だろう」


「恵どうしたの?」


「知らないアドレスからメールが届いたんだ」


「開けてみなよ」


「うん」


剣に施されてメールを開いた恵は、次の瞬間


「っ!!!!」


顔を青くして目を見開きパソコンを勢いよく閉じた


恵にしてへ珍しい焦った様子に俺たちも異変に気付く


「恵、なにがあった」


「いや、…なんでもな…くはないかな」


「見せろ」


「……」


首を横に振る恵に、らしくないと思った。


いつもならすぐに報告するのに、今はなにかあったくせに見せようとしない。


いつもなら真っ先に調べるはずなのに、パソコンを閉じたまま開かない


恵、お前はなにを見たんだ?


「恵どうしたの?」


「なにがあったの?」


「なんでもないよ。ほら、泊まるならもう部屋に帰りな、1時だから」


「気になるじゃん!」


「恵がそんな顔してるのに部屋に戻るわけねえだろ」


「大丈夫だから早く寝な。明日は2人で恋さん迎えに行っていいから」


「ほんと!?」


「恋たん迎えに行っていいの!?」


「うん。だからもう寝な」


「わかった!おやすみ恵、右京」


「おっやすみ〜」


最近は毎日誰か1人が恋の事を交代して迎えに行っている


明日の番である恵は、それを譲るのと条件にあいつらをどうにかして寝かせた


こいつが剣と新を返すってことは…


「恋になにがあった」


それしかないよな


「ははっ…お見通しか」


「話せ。見せろ。」