右京side


学校に行きいつものように授業をサボって俺たちは空き教室に溜まっている


文化祭期間中に恋が何をしたのか校長を脅し授業に出る許可を取ったが、やはり恋が狙われている今
呑気に授業なんかに出してやれるわけもなく

文句を言う恋を強制的に俺の隣に常に置いている。


なんだかんだで楽しそうにしている恋に、俺はいつも安心する。


こいつの笑顔を守るためなら、俺はなんだってする。


幼い頃からの誓いは今も変わらない。


『恋、ずっと俺の隣で笑ってて?』
『俺が君を守るから』


『恋も右京のこと守る!』
『約束だよ!』



俺の隣で今、笑っている彼女は覚えているだろうか?


覚えてたら嬉しい。でも、忘れててもいい。

約束なんかより、お前が今笑っているかが大切だから。


「恋ゲームしよ!」


「する!新どいてよ」


「恋たん酷い!俺が先に剣とやってたのにいいい」


「剣は私とゲームしたいんだもんねー?」


「新なんかより恋としたい!」


「しくしく…俺泣いちゃう」


「「勝手に泣いてな」」



いつも通り新を苛めて楽しんでる恋は、俺の隣から剣の元へと行ってしまった。


剣と一緒にゲームをしている恋を見ると


「剣右お願い!」


「任せて!今のうちにやっつけよ!」


「おっけ!雑魚倒す!」


双子はゲーム内でも息ぴったりだった



「やったね!剣!」


「やったね!恋!」


「「余裕だったね!」」




どうかこのまま、平和が続けばいいのに




なんて願っても、叶わないのはなんでだろうな