姫は自由に生きている



「やっぱり希姫はすごいんだね!」


「さすが伝説と言われるだけありますね」


「会ってみたいなー!」


「………」



右京は私がなにも言わないで部屋に戻ると思ってたからかな?


私が意外にもしっかり答えたのに対して、無言のまま頭を撫でた。


"よくやったな"

まるでそう言ってるみたいだ。


気持ち良さに思わず頬を緩める。



「恋!!やっぱり右京と…!!」


剣はいきなりバッと立ち上がって訳の分からない事を言い出す。


「…?」


「恋は俺のこと好きだよね!?」


「当たり前じゃん」


我が片割れは一体なにが言いたいんだろうか


「右京の事どう思ってんの!?恋!!」


切羽詰まった表情で私に詰め寄ってくる剣に、どうしたものかと頭を捻らす


「んー…」


どう思ってるって言われてもなぁ…考えたことなかった


「俺は認めないからね!!」


まじで剣はなんの話してんの?


恵と新は突然暴走しだした剣をソファに座らせて宥めている


…というか黙らせてるよね。


恵が黒い笑みを浮かべてるのも、新が剣の口にお菓子突っ込んでるのも丸見えだよ


「だいたい兄貴が知ったらっ…ふがっ!んぐぐっ」


新に無理矢理入れられたお菓子を飲み込んで喋りだした剣の口の中に再度お菓子がぶち込まれる。


「琳がどうしたの?」


「ふがががっ!」


お菓子を必死に飲み込もうと頑張って悶えてる剣の姿がとても可愛くて、思わずへらりと笑った


私も人の事言えないけどさ、剣も大概シスコンだよね


やはり剣は世界一可愛いんだとこの状況で再確認した。