姫は自由に生きている



「……単純なことよ。別に希龍が全国トップになったのは別に希姫の力じゃない。琳達の努力と実力でしょ。希姫はなにもしていない」


私は、何一つ間違ったことは言っていないと思う。


希姫がいた時代の総長は琳。


毎日訓練を欠かさず行い、メンバー全員から信頼され統制をとりただひとつ

"頂点に立ちたい"

という夢に全員が向かいそれを実現させた。


だからね、すごいのは琳達なんだよ。


私の言葉に、面を食らったような顔をする3人。


その反応になんと返せばいいか戸惑う


「…まるで、希姫の事を知っているみたいな言い方ですね」


バクバクと心臓が嫌な音を立てる


絶対に気づかれるな。恋。表情に出さな。


心の中で唱えるのはそんなこと。


「……琳から何度か話は聞いたことあるから」


「それは興味深いです」


「恋知ってるの!?希姫のこと」


「恋たん希姫について教えて!!」



あれ?私また余計なこと言った??


右京と2人で居る事に慣れてたからか、それともまだ本調子じゃないからかどうも判断力が鈍っている。


今シラ切っても逆に怪しまれるだけだよな…


と考え、慎重に言葉を選びながら紡いだ


「希姫は、みんなから信頼されてた。メンバーの人達も同盟も傘下も先代も、勿論琳を含める幹部全員。とても大切に、大切に、みんなに守られて愛されてた。」


「…琳が言ってた。希姫はみんなに愛されてる。誰もを魅せる力があるんだって。」



『そのオーラーは人を無意識に惹きつける。俺は厄介な害虫が付かないか心配で仕方ない。』



そんな事を琳が昔言っていた。



「私が知ってるのはそれくらい。実際会ったこともないし。」


私の話に真っ直ぐ耳を傾けていた3人…と右京