姫は自由に生きている



恋side


いつかは来ると思っていた恵の質問


悪いけど、それ以上踏み込ませない。


驚いたような、傷ついたような、悲しそうな、そんな表情を浮かべた剣と恵と新


ごめんね、そっと心の中で謝った


「恋はさ、希姫の噂聞いたことある?」


「 "希龍を全国の頂点へ導いた生きる伝説" でしょ?」


剣、知ってるよ。知ってるの。この中の誰よりも私と右京が一番知ってる。



「俺たちは、恋が初代希姫を超えられないとかそういうのでなるのを嫌がってるんだと思ってたんだ」


「恋たんなら大丈夫だよ!俺が保証する!」


"私なら大丈夫"

新のそんなちっぽけな言葉で、ズキンズキン

こんなにも傷つくなんて思わなかった。


私は今、どんな顔してるんだろう?


怒った顔?無表情?笑ってる?

それとも…泣きそうな顔してる?


「大丈夫じゃないよ…」


ねぇ?みんなはその "大丈夫" が命取りになるって知ってる?


最近抗争なんてなくて、平和ボケしている貴方達の不意を突いて潰そうとしている連中がゴロゴロいるかもしれないって、ちゃんと常に考えてる?


大丈夫でしょ、って思っていても

なんとかなるでしょ、って考えていても

なんとかならないこともあるし、大丈夫なんて言葉が言えないくらいのピンチに遭遇する時だってある。


この世界が、どれほど危険か分かってる?


「別に、希姫がすごかったんじゃないよ」


思わずポロリと溢れた聞こえて欲しくなかった言葉を、君たちはいつも拾うよね



「どういうこと?」