姫は自由に生きている




「2人とも飲み物入れてきたよ。はい」


「恵ありがとう」


「さんきゅ」


「どういたしまして」


一息ついたところで、俺たち3人は目を合わせ夢の中にまた旅立とうとしている恋さんに声をかける


「恋さん」

「ん?」

「希姫に…どうしてなりたくないんですか?」


俺の問いかけに、右京と恋さんの空気がピキリと凍った


「なんで…か」


困ったように眉を下げ、苦笑する恋さん


まさかそんな反応をすると俺たちも思っていなくて驚いている


「俺たちは、理由を知りたいんです。」


「知ってどうするの?」


「取り除く。そして、恋さんを希姫にする。それが、俺たちと右京の願いです」


「………」


恋さんは、俺のことをジーっと見つめた後隣にいる右京へと視線を移した。


「なんだ恋」


「別に。右京もしつこいなって思っただけ」


「お前以外ありえねえからな。」


「時には諦めることも大切だよ?」


「俺が恋を希姫にする。そう決めたんだからなにがあろうとする」


「右京、分かっててやってたら相当タチ悪いかんね」


「あ?だったらなんだよ」


「………」


呆れてものも言えない様子の恋さん


俺たちは右京がこんなに会話を人としてることにまず驚きなんだけどね


だって普段俺たちとは「あぁ」「わかった」「任せた」それしか答えてくれないからね


長年一緒にいる俺ですらこいつがまともに会話してるのに感動するくらいレアだからね