姫は自由に生きている


恵side


2人が帰ってきた次の日、倉庫に行くと幹部室にはまだ誰も居なかった


剣と新はあと少ししたらきっと来るだろうけど、あの問題児2人は総長室で仲良くまだ寝ているはずだ


キッチンでコーヒーを淹れて飲みながらテレビを見ていると、剣と新が来た。


「おはよ恵!」

「おっは〜!今日は来るのが早いな」

「また2人が消えたら困るからね。少し早めに来たんだ」

「そういえば恋と右京は?」

「多分まだ総長室で寝ているよ」

「俺起こしてこようかな!」

「辞めとけって剣。右京の寝起きの悪さ知ってるだろ?」

「だって恋が右京に食われてないか心配!」

「しゃーねぇから3人で起こしに行こうぜ!」


死ぬときは一緒だ、なんて物騒なセリフを吐く新

寝ている右京を起こすなんて、自殺行為に等しいからそう思うのも仕方ない


あまり気が乗らないが俺たち3人は総長室へと向かった


コンコンコン


とりあえずノックをしてみるも、返事がないのは想定内


「右京ー!恋ー!起きてー!」


ドンドンドン


呼びかけてみるも返事はないのも想定内


「入っちゃうからねー!5秒返事なかったら入るからねー!」


そう言って5秒数える新と剣


それでも返事がなかったので、本当に怖いもの知らずの新と剣が総長室の扉を開けた。


刹那、シュッと新の顔の横を掠めた"なにか"を俺はキャッチした。


「本…」


なにかと思えば、分厚い小説だった。