「恋たんが!?」
「大丈夫なの!?」
「そう、ですか…」
嘘は言っていない。
実際恋は倒れたから。
看病という名の、恋を元に戻すのに付きっ切りだったから。
まぁ、普段の俺からは想像なんて全くつかないだろうがな。
「まだ、本調子じゃない」
「倒れた原因は?」
「アメリカから帰国してからあまり休んでいなかったせいで疲労が溜まってるのに無理していたのと、貧血だ」
「俺たちも出来る限りサポートはします」
「恋本当に大丈夫!?」
「恋たんは俺が癒してあげる〜!!」
どうやら信じてくれたらしい。
悪いなお前ら。今だけ、嘘を吐くことを許してくれ。
いずれ、時期に、きっと嫌でも分かるから。
それまでは、俺のエゴに付き合ってくれ

