姫は自由に生きている


「ねえ右京」

「どうした?」

一緒にベッドに入って寝る直前

「そろそろ大丈夫な気がする」

「そうか。明後日とりあえず家に送る」

明日じゃないのは俺の我儘

「右京ありがと!」

「あぁ。」

眩しいくらいに微笑む恋の頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める。

最初は警戒するくせに懐いた途端に擦り寄って甘えてくる、まるで恋は猫だ。


「おやすみ」

「おやすみ」


琳さんに連絡を入れ、俺は恋を抱き締めながら眠りについた。